BACK/TOP/NEXT

第九章 忍ぶ懸想者 7


 女王が無用な者たちに退室を命じる。
 騎士や文官たちが辞去するなか、ゼノだけが壁際で直立したまま。
「ゼノ、お前も出ろ」
「陛下、彼は残してください」
 ディトラウトはセレネスティの命を差し止めた。
 席を外させても結局はのちに話す。ならいま同席させた方が手間はない。
「……鍵を掛けろ」
 セレネスティの命にゼノは従った。これで室内に施された術が起動する。話が外部に漏れることはなくなった。
 居室には主要な五人が残った。
 セレネスティ、ディトラウト、ヘルムート、ゼノ、そして、梟。
 区画に残留していた梟は、茶器を台車に載せて、居室に姿を見せていた。刑場のごときこの空気にも、われ関せずという顔で、ひとり茶の支度をしている。
 セレネスティが長椅子に腰を据える。顔を覆う紗ごと頭部の小冠をむしり取る。
 その一挙一動から苛立ちが見て取れた。
「――……で?」
 セレネスティが髪を解きながら問う。
「……一応、確認しておくよ、宰相。……デルリゲイリアの国章持ちはふたりではないね? 化粧師のみなんだよね?」
「はい。その通りです」
「つまり今日、会場におった娘は……あの化粧師なのだな? ディータよ」
「そうです」
 セレネスティとヘルムートの尋問に対し、ディトラウトは淡々と肯定を返していく。
 セレネスティが顔を歪め、祈るような声で問い質す。
「……女装している少年、ではなく?」
「いいえ」
 ディトラウトは否定した。
「化粧師は……彼女は女です、陛下。……あなたとおなじです」
 ディトラウトのものと同じ蒼の眼が見開かれる。
 青ざめていく主君をディトラウトは静かに見つめた。
「ここに来てから知ったのだよな?」
 つい報告を忘れていた。
 そうあれかしと訊くヘルムートは往生際が悪い。
 ディトラウトは正直に述べた。
「私が、あちらにいたときからです」
 騎士の長は今度こそ笑みを消した。
「……なぜ、隠した?」
「隠蔽はしておりません。下官が作成した名簿には手を加えていません」
「報告は上げていた? 我々が見過ごしていただけだと?」
「ある意味……そうです」
 セレネスティたちが化粧師の性別に気づく機会はままあった。
 表敬訪問の折は無論のこと、小スカナジアの大陸会議においても、出席者の名簿は回覧されている。実務に関わるものたちの中には、デルリゲイリアの国章持ちが、若い娘だと知る者もいただろう。デルリゲイリアは自国の化粧師の性別をいっさい隠していない。
 秘されてもいない事実。しかも、たかが性別の話。
 それをあえて女王に奏上するものはいない。
 ヘルムートが眉間を揉む。ディトラウトの屁理屈に頭痛がすると言わんばかりだ。
「なるほど。わしらもお前に任せきりで、確認を怠っていたことは認めよう。だがな、ディータ。お前は、わしらの勘違いを、正すこともせなんだな」
「おっしゃる通りです」
「それと……お前が昔、あの化粧師を欲しがった理由は、同じか?」
「はい」
 デルリゲイリアの一行を捕らえんと試みたとき。
 あの娘を味方に、と、提案した自分の言葉に偽りはない。彼女はセレネスティの一助となる。確実に。
 しかしそれがすべてかと問われれば否だろう。
『ヒース』
 彼女が呼ぶ。
 あの日々と同じように。
 月色の瞳を柔らかく細めて。
 屠った男の名を。
 それがわたしを狂わせる。
「申し訳ございません」
 主君に、ディトラウトは告白した。
「心を傾けました」
 他者の印象を塗り替えんと筆を手にとるときこそ。
 もっとも美しいあの娘に。
 深く。
 溺れるように――……。
 セレネスティが猛然と立ち上がって卓上の茶器を鷲掴む。
 投擲されたそれはディトラウトの頭部に直撃した。
 脳を揺さぶる衝撃。
 耳朶を打つ陶器の破砕音。
 ディトラウトはその場に膝を突いた。
 視界が、赤く染まった。
「ディータ!!」
 扉の脇に控えていたゼノが、飛ぶように距離を詰め、ディトラウトの肩を支えた。
 彼がセレネスティに抗議する。
「陛下! いくら何でもいきなり!」
「ゼノ、よせ」
「陛下! どこへ行かれる!?」
 ヘルムートが叫ぶ。踏み鳴らすような足音がディトラウトの真横を過ぎる。
 扉が勢いよく開かれた。
「陛下!」
 外へ飛び出したセレネスティをヘルムートが追った。梟もまたそれに続く。
 何事かと室内を覗いた兵たちが瞠目する。
 ゼノが彼らに命令を飛ばした。
「医師を呼べ! 早く!」
「ゼノ、いい」
「いいわけないだろ!」
「いいんだ!」
「叫ぶな、馬鹿! めちゃくちゃ出血してるぞ!」
「頭を切っただけでしょう」
「お前の頭になんかあったら困るんだよ! 何でそんなに冷静なんだよっ!?」
 ゼノは慌てすぎだ。
 頬から顎へと伝った血が、絨毯に染みを広げていく。
 陶器の破片も見事な紅に染まっていた。
 赤はいつもすべての始まりを思い起こさせる。
「いいんだ、ゼノ……」
 止血しようと動くゼノの腕を押しのける。
「わたしが、わるい」
 化粧師が少女であると知れたとき、報告していれば何事もなく済んだ。
 ところがだ。
 ディトラウトはどうしても、事を詳らかにできなかった。遣い魔に声を吹き込む喉が詰まった。少女に傾倒していく自分を自覚してからはなおのこと。
 ペルフィリアに帰国してからも同様だった。
 ディトラウト自身あの日々のことをうまく消化できずにいる。
 初めの二年は多少の例外を除いてほぼ予定通りだった。
 自分の帰る場所は主君の下を除いてあり得ぬはずだった。すべてが終わる日を待ち望んでいたはずだった。
 なのに。
 どうして言えよう。
 僅か半年の間に、少女を愛したと。
 彼女と我儘な女王候補を支える日々に充実を覚えたと。あの館に勤める者たちとの距離が縮まり、演じている役割こそが実は本来の己なのではと錯覚したと。
 たった、いっときであっても。
 ――ディトラウトの肺腑は。
 この世の不条理への憎しみで満ちているはずだった。
 瞼裏には血と炎が常に像を結び、耳の奥には怨嗟と悲鳴が響いていたのだ。
 それらはいつから塗り替えられたのか。
 この後に及んでもまだ別れたばかりの娘の面影が脳裏をちらつく。
 ディトラウトはゼノの腕を握りしめて繰り返した。
「私が、悪い……」
「そんなはずあるか!」
 ゼノが手を掴み返して、ディトラウトに怒声を浴びせる。
「女ひとりに惚れたことの、いったい何が悪い!?」
 ディトラウトは唖然としながら友人を見上げた。
 ゼノが袖口を赤黒く汚しながら、布でディトラウトの傷口を塞ぐ。
 女官や医師たちが騒々しく駆け込んできた。
 ディトラウトは笑ってしまった。
 息を吐いて目を閉じる。
 力が入らなくなった。
 友人の肩に寄りかかり、そのまま崩れ落ちる。
(おまえはそう言ってくれても……私は自分を許せない)
『……付いてこられる?』
 この国を救わない聖女の血に、復讐を決意した唯一の主人に。
『もちろんです』
 自分は確かに誓ったのに。
 ――共に往こう。
 地獄の果てまで、と。


 ダイを先導する男の表情は硬い。
 そこにある確かな緊張を、気取らずにはいられない。
 廊下は重苦しさに満ち、ひどく長く感じられた。
 胃が、痛い。
 ダイは腹部に手を当てた。心因的なものだろうが――今日はこのようなことばかりだ。
 アッセは黙々と歩き続けている。
 ダイは足を止めた。彼の腕から手を引き抜く。
「……ダイ?」
「もういいですよ」
 自国の区画まで距離はなく、通路にはふたりしかいない。人目を気にする必要はない。
「しかし……」
「大丈夫ですよ。それより……」
 ダイは言葉を切って微笑んだ。
「私に、何か言いたいこと、あるんじゃないですか?」
 アッセが色を無くす。
 その口元は戦慄いている。それでも彼は無言を貫いた。口に出すことを恐れているかのように。
 ダイは装飾品として身につけていた招力石を灯した。効果範囲を自分たちふたりに固定する。
「どうぞ。これでだれの耳にも入りません」
 正餐前に廊下で合流して以来、アッセはもの言いたげだった。
「アッセ」
 俯く男にダイは呼びかけた。
 異音を受けて見た大窓の傍には誰の姿もなかった。
 だから、確証はない。が、確信している。
 アッセの目に潜み続ける不審の色を見ればわかる。
 彼はあそこで自分たちを見た。
 アッセがいつも通りを装えるなら、糾弾されるまで待ってもよかった。
 しかし――無理なのではないかと思っている。
 彼の潔癖さを鑑みれば、ダイの行いは、許しがたいだろうから。
 赦されるべきものでもないから。
 アッセが白を切り通すなら、ダイとしても追求はしない。
 アッセが息を吸い、ダイを見据えた。
 彼は決意したようだった。
「私は……露台に、飛び込もうと、した」
 あのときのことをアッセは震える声で語った。
「あの男が君を……襲っているように、見えて」
「でも踏み込んではこなかった」
「君が……あの男を抱き返したから」
 あぁ、と、ダイは微笑む。
 最初からアッセは目撃していたのだ。
「ダイ……」
 アッセは深い息を吐いた。
「ダイは……あの、男を……好いているのか?」
「……ディトラウト・イェルニ?」
 曖昧さは無用だ。
 名を挙げた上でダイは肯定した。
「そうです」
「――っ、なぜだ!?」
 アッセがダイの肩を掴んで詰問する。
「わかっているのか!? あいつは敵なんだぞ!!」
「わかっています!!」
 ダイはアッセの手を振り払った。
「わかっていますよ!! わかりきったことを言わないでください!! あなたにいったいわたしたちの、何がわかるっていうんですか……!!」
 アッセが驚愕の顔で立ち竦む。
 ダイは呼吸に肩を上下させて、数歩分の距離を彼からとった。
 ダイは嗤いたくなる。
(何がわかるか、だなんて)
 この騎士には、ひどい台詞だ。
 記録以上のことを、彼は何も知らない。
「……彼は……ヒースは、私の化粧の腕を花街で見出し、私をマリアージュ様に付けたひとでした」
 アッセが光のない目にダイを映す。何を言い出すのかと問わんばかりの顔だ。
 ダイは語った。
 あの日々のことを。
「私たちはマリアージュ様を女王にするべく、一緒に働きました。私は、傲慢で、貴族の家にも、不慣れで……。周りと衝突してばかりだった私を、彼は励まし続けました。毎日、話をしました。仕事の話、くだらない話。おいしいものをふたりで食べることもありました。彼は私に優しかった。私を大事にしてくれました」
 ダイはミズウィーリ家の執事長に懇願して、当主代行だった男の残した業務録を読んだ。
 三年という短い期間で広い人脈を構築し、ミズウィーリ家を支えた男の行動は、今後の参考になるに違いなかったからだ。
 彼の業務は多岐に及ぶという域を超えていた。ぞっとする数。ロディマスを押して狂気の沙汰と言わしめた量だった。
 それほど多忙を極めていてさえ、あの男はダイの周囲に、実に細やかに気を配っていた。アスマの娼館への警備を初め、アリシュエルの騒動に巻き込まれたミゲルには被害額以上の補償を行い、マリアージュの我儘で工房を公開したギーグにも礼金を出していた。
 ミゲルへの金銭は口封じの意味もあったろう。だがそれだけなら切り捨てればよかった。下々が貴族の諍いの犠牲となる。ままあることだ。
 あの男はそうしなかった。ダイの周囲をそのまま保全するべく努め続けた。
 ダイを冷たく突き放していた時期でさえ。
「私はずっと……一緒だって思っていました。マリアージュ様が女王として選ばれても、そうでなくても、私たちはふたりでマリアージュ様を支えていくんだって。疑いもしなかった。彼がいなくなるまで」
 友人に戻れなくとも同僚ではいられると信じていた。
「急に……気持ちは変えられなかった」
「だが……あの男は敵だろう!」
「じゃあ、アッセはいま私のことを、敵だって思うんですね」
 ダイの発言にアッセが絶句する。
 彼は首を横に振って叫んだ。
「違う!」
「どうして? 私は彼と通じましたよ。見たんでしょう? 私は陛下に仇なすかもしれない。あなたの敵になり得ます、アッセ」
「違うだろう! 君が陛下に仇なすはずはない!」
「すぐに気持ちを切り替えることもできないくせに、安易に敵だなんて言葉を使わないでください!」
 地団駄を踏みながらダイは絶叫した。
「彼が味方だとはいいません。人を駒として見なす、権謀術数に秀でた、他国の宰相のひとり。女王に絶対の忠誠を誓った国章持ちです。彼は自分の王のためならば、私の死すら望むでしょうね」
 仮に、躊躇は見せても。
 ディトラウトは選択を過(あやま)たない男だ。
「それは私も同じです。私たちは重ならない。でも好きなんです……好きなんですよ!! あの人を好きになることが許されないことぐらい、百も承知です!!」
 今宵、あの男も同じ想いだったと知って、ダイの苦しさは募るばかりだった。
「陛下は……」
 ダイの告解に耳を傾けていたアッセが掠れた声を漏らす。
「マリアージュ女王は……ご存知なのか?」
 もちろん知っている。
 ただ、どのように述べれば、騎士の彼女への敬意を損なわずにすむか、ダイにはわからなかった。
 ダイの沈黙から答えを悟ってアッセが目を伏せる。
 ダイは彼に背を向けた。
「……私を斬り捨てるべきと思ったら、言ってください」
 逃げはしない。
 むしろ、斬り捨てて欲しい。
 マリアージュを選んでおきながらも、あの男の呼び声を恋しがっている、顔を作ることのみが能の愚かな娘を。
 アッセを廊下に残して、ひと足先に区画へ戻る。
 ひとりで現れたダイに出迎えの女官たちは驚いていた。
「ダイ!? テディウス様たちは!?」
「ユベールとランディは陛下のところに。アッセは……外にいます」
 ひとりで広間に戻ってはいないだろう。
 おとなしく帰ってくるか。思考を整理するために、周辺を散策しているか。いずれかと思われる。
 アッセには辛く当たった。
 逆上しすぎた。
(……あとで、アッセに謝らないと……)
 これまでのような関係を築けるかはわからない。
 そもそもダイが今後もマリアージュの傍に侍ることができるかも危うい。
 アッセはロディマスの弟。彼らは兄弟で情報を共有する。
 控え室の扉を開けて、ユマがダイに尋ねる。
「ダイ、晩餐会はどうだった?」
「衣装の評判は上々でしたよ。皆のおかげです。ありがとうございます」
 正餐の話題にも多く上った。舞踏会の最中も男性陣からの褒め言葉に欠かなかった。
「やったね!」
「でもダイ、早かったね。まだだれもお戻りでないのに……」
「化粧が落ちてしまったので」
 目元の化粧を薄くしていて幸いだった。濃くしていたら目周りが真っ黒になっていた。
「あと下着の締めを緩めてほしいんです。少しきつくて……」
「えっ。やだ。気分が悪くなった?」
 苦笑するダイに女官たちが青ざめる。謝罪が次々に飛んだ。
「申し訳ありませんでした!」
「大丈夫ですよ……」
「最初から着付け直したほうがいいかもね……。装飾品をとろうか。そのあと、衣装を脱いで」
「お願いいたします」
 女官たちが慌ただしく準備を始める。
 彼女たちを見つめながら、ダイはそっと息を吐いた。
『もう、いいから』
 マリアージュはそう告げた。けれどもダイは広間に戻りたかった。
 他者の顔色を伺いつつ歓談して情報を得る。人脈を広げる。
 主君のためになることと、だれもが認める行為に、ただ没頭していたかった。
「あれ……?」
 下着姿になったダイに、ユマが首をかしげる。
「ダイ、どこか怪我してる?」
「え?」
 ダイは足下を振り返った。
 腰から広がる真珠色の絹に、赤黒い染みが付着している。
「ほんとだ。大丈夫?」
「いえ……怪我はしていな……」
 可能性に思い至り、ダイは声を失った。
 腹部に手を当てる。
 会議場から戻るときから感じていた、砂を詰めたかのような下半身の重み。
「あぁ、これ、障りだわ」
 女官の誰かが言った。
「清めなきゃだめね……。ミンティ、お湯と下着の替えを持ってきて」
「あれ、そういえばダイって障り、これまでに来てた?」
「気分が悪かったの、下着じゃなくてそのせいかしら」
「ダイ、大丈夫?」
 ダイの顔を覗き込み、ユマが労りに微笑む。
「腰とかお腹、痛くない?」
「や……だ」
「……ダイ?」
 ダイはよろめいた。下着の裾を踏んで転倒する。
「ちょっと!? 頭打たなかった!?」
「やだ。……やだ。やだ」
 ダイを抱き起こしながら、ユマが焦燥の声を上げる。
 ダイは彼女に縋り付き、震えながら首を振った。
 月の障りが来た。
 女になる。
 あの男が触れただけで、こんなに容易く、自分は女になりたがる。
 少女が哄笑する。
 ダイは悲鳴を上げた。
「やだ。ちがう。やだ。やだ……やぁあああぁあ……!!」
「ダイ!?」
「やだ。ちがう。ちがうんですわたし! ちがう。やだやだ。ごめんなさい!! やだ!! いやだ……やだやだやだあぁああ!!」
「だれか! アルヴィナさん呼んできて!!」
 蹲るダイを抱えたままユマが叫ぶ。
 部屋を飛び出していく女官たちの足音が響き渡る。
 ダイは頭を抱えて謝罪した。
「ごめんなさい! ごめんなさい!! ちがうんです!! ごめんなさいちがう。ちがう。わたしは、ちがう、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……っ!!」
 自分の選択を悔やむつもりも。
 マリアージュに背くつもりも。
 かけらもないのに。
「ごめんなさい。ごめんなさい。やだ。ごめんなさい。やだぁあぁぁぁ……」
 ずっと思っていた。
 自分は生まれを間違った。
 女に生まれてはいけなかった。
 生まれるべきでは――……。
「ダイ、ダイ。大丈夫だよ」
 ユマがダイの背を撫でさする。
「汚れなんてすぐに落ちるよ。大丈夫」
 大丈夫だからね、と、悲鳴の合間で、ユマが繰り返す。
 ダイは泣いた。
 泣いて、泣いた。
 呼ばれて現れたアルヴィナが、ダイの意識を闇に落とすまで。


BACK/TOP/NEXT