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女王の化粧師 後書


  長らくのお付き合い、誠にありがとうございました。
 だれだよ、百話ぐらいで終わるとか思って書き始めたの。わたしです。
 2010年の春ごろに書き始め、秋から連載を始めたこの女王ですが、色々あって完結に十二年もかかりました。年数がかかりすぎて、序盤だけ三回も書き直しているよ……(本家、SNSで違う。商業版は序幕終わりまで違います)。
 筆を折りかけたのも一度や二度ではないのですが、たくさんの方に見守っていただき、完結することができました。
 応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。

 叙述トリックとか遠距離恋愛とか敵対愛とかなんか実験的で好きな要素をたくさん詰め込んだ話ですけど、楽しんでいただけたなら望外の喜びです。しかし次回、何か書くなら宣伝しやすいやつを書こう。あと、百話で終わる話じゃなくて三話で終わる話を目指そう。そしたらきっと十万文字ぐらいで終わる。

 色々と知識不足や時間不足で拙い部分も目立ったかと思います。ですが商業とのご縁もいただき、読者の皆さまに支えられてきた幸せな物語でした。
 お読みくださったすべての方に深い感謝を。
 化粧師たちの旅路の終わりが、皆さまのご期待に添うものでありますように。

 2022.4.4 千花鶏


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